ボンクラーズの人間業でない(?)手順にショック!~将棋倶楽部24で連勝中のコンピュータ将棋ソフトbonkras
数日前から、将棋倶楽部24にボンクラーズ(bonkras)という将棋ソフトが現れて、
並み居る人間様をなぎ倒して猛威を振るっています。
大阪道場の時や東京道場の最初の頃は「アレ?」っという負け方をしたりして、穴もあるような感じでしたが、
休みなしで自動対局しているらしく、今日は昼過ぎまで私が寝ていた間に、50連勝くらいしたようで、
レーティングも3000を越えてしまいました。
ponanzaを越えられるでしょうか?
さっき見た将棋でスゴイ手順を披露していました。

図は先後逆。後手のボンクラーズが手前。
59桂で99龍のラインを先手に遮断されたところ。
駒割りは金香交換の駒損で、74銀も離れて遊んでいて、後手ボンクラーズ玉は薄くなって51龍に迫られている感じ。
馬のラインが重要そうに感じます。龍の利きを止められた瞬間だけに特にそうです。
ひと目、88馬を44当たりに引きつけて、攻防に効かせる展開にしたい局面です。
ところが、ここから、76歩、91龍、24香、28銀、77歩成で下の左図。あれれ、馬の利きを止めちゃった。。。
続いて、56銀、39龍、55角で下の右図。え~~~、逆に55角打たせちゃったよ。。。
角成られたらヤバそうだし、でも角成りは受けにくそうだけど、どうすんの???

ここから、68と、22角、同龍、55角で下の左図。

当然、55角のおかわりが来るよね。しかも、龍取りになっちゃったよ。。。おいおい、どうすんの、これ。。。
ここでボンクラーズの次の一手わかるでしょうか?
↓↓↓答えはこの下
↓↓↓答えはもっと下
77角と角を合わせて、同角、同龍、55角、66角、同角、同龍で角のラインを消すのかと思った方。
私もそう読んだんですが、違うんです。
ボンクラーズの次の一手は78龍!??
はぁ?????この忙しいのに。。。11角成られたらどうすんの。。。
先手は当然11角成で上の右図。自玉は22金からの詰めろ。
実は、ここから次の3手が分からないと、78龍の意味も分からないんです。
ここから次の3手、分かりますか?
↓↓↓答えはこの下
↓↓↓答えはもっと下

ボンクラーズは44角と合わせて、同馬に当然、同歩と思いきや、58と!!!
ウワッという手順ですが、これでボンクラーズの分かり易い勝ち。
落ち着いて考えれば、先手の44同馬でボンクラーズ玉の詰めろはほどけているんです。
22金から清算して31角、12玉で、横に効く駒がないと詰みません。
だから、先手の持ち駒に横に利く駒を2枚渡さずに詰めろを続ければ勝ちなんです。
58とで後は一手一手です。
同金、同龍で、48に角か香の合駒なら49金。
48金合なら自玉が相当安全になるので、59龍で寄せきれます。
でも、人間はこの手順で勝とうなどとは普通は考えないと思います。
もともと自玉は薄いとはいえすぐには詰めろがかからない状態でした。
先手は打てるものなら55に角を打ちたい。でも、馬の利きがあるので打てない。そういう状態でした。
ところが、わざわざ自分の馬のラインを消して、55角を打たせて、
しかも99に成り込ませて自玉を一瞬は詰めろにして。。。危なすぎて考える気がしないです。
早指しでこの手順ですから、頭がクラクラしました。最後は感動しました。
それにしても、最初の51手目の局面から形勢はどうなっていたんでしょうか。
52金、同金、61角のスジを狙えないか、と思っていたんですが、
52金にはそれこそ77馬と引きつける展開になっていたかもしれません。
だったら、76歩に91龍と香をすぐ取らずに、54銀と先に逃げておく手はなかったでしょうかね。
もし77歩成なら52金を狙うわけなんですが。
追記1)
ソフトの名前はボンクラスじゃなくてボンクラーズでした。。。訂正。
追記2)
kif形式をテキスト形式に直すのって、どうやるんでしたっけ?
今回は、kif for windowsからpdf形式で印刷して、そこからテキストをコピペしたんですけど、
もっと上手い方法がありそうなもんですが。。。
追記3)
ボンクラーズ、米長氏との対局が予定されているとか。注目ですね。
↓棋譜はこちら
開始日時:2011/11/12 18:07:21
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:oyogutori
後手:bonkras
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △4二玉 ▲6六歩 △8四歩
▲7八飛 △6二銀 ▲4八玉 △8五歩 ▲7六飛 △3二玉
▲3八玉 △6四歩 ▲6八銀 △6三銀 ▲6七銀 △7二飛
▲8六歩 △7四歩 ▲8五歩 △7五歩 ▲8六飛 △7三桂
▲5八金左 △5二金右 ▲9六歩 △7四銀 ▲6五歩 △8八角成
▲同 飛 △4四角 ▲7七歩 △6五桂 ▲8四歩 △7七桂成
▲同 桂 △同角成 ▲8三歩成 △8八馬 ▲7二と △8九飛
▲6一飛 △9九飛成 ▲6二と △4二金寄 ▲5一と △同 金
▲同飛成 △3五桂 ▲5九桂 △7六歩 ▲9一龍 △2四香
▲2八銀 △7七歩成 ▲5六銀 △7九龍 ▲5五角 △6八と
▲8八角 △同 龍 ▲5五角 △7八龍 ▲1一角成 △4四角
▲同 馬 △5八と ▲同 金 △同 龍 ▲4八金 △2七香成
▲同 銀 △5九龍 ▲4九香 △2七桂成 ▲同 玉 △1五桂
▲1六玉 △2五銀 ▲同 玉 △2四金
まで82手で後手の勝ち
並み居る人間様をなぎ倒して猛威を振るっています。
大阪道場の時や東京道場の最初の頃は「アレ?」っという負け方をしたりして、穴もあるような感じでしたが、
休みなしで自動対局しているらしく、今日は昼過ぎまで私が寝ていた間に、50連勝くらいしたようで、
レーティングも3000を越えてしまいました。
ponanzaを越えられるでしょうか?
さっき見た将棋でスゴイ手順を披露していました。

図は先後逆。後手のボンクラーズが手前。
59桂で99龍のラインを先手に遮断されたところ。
駒割りは金香交換の駒損で、74銀も離れて遊んでいて、後手ボンクラーズ玉は薄くなって51龍に迫られている感じ。
馬のラインが重要そうに感じます。龍の利きを止められた瞬間だけに特にそうです。
ひと目、88馬を44当たりに引きつけて、攻防に効かせる展開にしたい局面です。
ところが、ここから、76歩、91龍、24香、28銀、77歩成で下の左図。あれれ、馬の利きを止めちゃった。。。
続いて、56銀、39龍、55角で下の右図。え~~~、逆に55角打たせちゃったよ。。。
角成られたらヤバそうだし、でも角成りは受けにくそうだけど、どうすんの???


ここから、68と、22角、同龍、55角で下の左図。

当然、55角のおかわりが来るよね。しかも、龍取りになっちゃったよ。。。おいおい、どうすんの、これ。。。
ここでボンクラーズの次の一手わかるでしょうか?
↓↓↓答えはこの下
↓↓↓答えはもっと下


77角と角を合わせて、同角、同龍、55角、66角、同角、同龍で角のラインを消すのかと思った方。
私もそう読んだんですが、違うんです。
ボンクラーズの次の一手は78龍!??
はぁ?????この忙しいのに。。。11角成られたらどうすんの。。。
先手は当然11角成で上の右図。自玉は22金からの詰めろ。
実は、ここから次の3手が分からないと、78龍の意味も分からないんです。
ここから次の3手、分かりますか?
↓↓↓答えはこの下
↓↓↓答えはもっと下


ボンクラーズは44角と合わせて、同馬に当然、同歩と思いきや、58と!!!
ウワッという手順ですが、これでボンクラーズの分かり易い勝ち。
落ち着いて考えれば、先手の44同馬でボンクラーズ玉の詰めろはほどけているんです。
22金から清算して31角、12玉で、横に効く駒がないと詰みません。
だから、先手の持ち駒に横に利く駒を2枚渡さずに詰めろを続ければ勝ちなんです。
58とで後は一手一手です。
同金、同龍で、48に角か香の合駒なら49金。
48金合なら自玉が相当安全になるので、59龍で寄せきれます。
でも、人間はこの手順で勝とうなどとは普通は考えないと思います。
もともと自玉は薄いとはいえすぐには詰めろがかからない状態でした。
先手は打てるものなら55に角を打ちたい。でも、馬の利きがあるので打てない。そういう状態でした。
ところが、わざわざ自分の馬のラインを消して、55角を打たせて、
しかも99に成り込ませて自玉を一瞬は詰めろにして。。。危なすぎて考える気がしないです。
早指しでこの手順ですから、頭がクラクラしました。最後は感動しました。
それにしても、最初の51手目の局面から形勢はどうなっていたんでしょうか。
52金、同金、61角のスジを狙えないか、と思っていたんですが、
52金にはそれこそ77馬と引きつける展開になっていたかもしれません。
だったら、76歩に91龍と香をすぐ取らずに、54銀と先に逃げておく手はなかったでしょうかね。
もし77歩成なら52金を狙うわけなんですが。
追記1)
ソフトの名前はボンクラスじゃなくてボンクラーズでした。。。訂正。
追記2)
kif形式をテキスト形式に直すのって、どうやるんでしたっけ?
今回は、kif for windowsからpdf形式で印刷して、そこからテキストをコピペしたんですけど、
もっと上手い方法がありそうなもんですが。。。
追記3)
ボンクラーズ、米長氏との対局が予定されているとか。注目ですね。
↓棋譜はこちら
開始日時:2011/11/12 18:07:21
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
先手:oyogutori
後手:bonkras
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △4二玉 ▲6六歩 △8四歩
▲7八飛 △6二銀 ▲4八玉 △8五歩 ▲7六飛 △3二玉
▲3八玉 △6四歩 ▲6八銀 △6三銀 ▲6七銀 △7二飛
▲8六歩 △7四歩 ▲8五歩 △7五歩 ▲8六飛 △7三桂
▲5八金左 △5二金右 ▲9六歩 △7四銀 ▲6五歩 △8八角成
▲同 飛 △4四角 ▲7七歩 △6五桂 ▲8四歩 △7七桂成
▲同 桂 △同角成 ▲8三歩成 △8八馬 ▲7二と △8九飛
▲6一飛 △9九飛成 ▲6二と △4二金寄 ▲5一と △同 金
▲同飛成 △3五桂 ▲5九桂 △7六歩 ▲9一龍 △2四香
▲2八銀 △7七歩成 ▲5六銀 △7九龍 ▲5五角 △6八と
▲8八角 △同 龍 ▲5五角 △7八龍 ▲1一角成 △4四角
▲同 馬 △5八と ▲同 金 △同 龍 ▲4八金 △2七香成
▲同 銀 △5九龍 ▲4九香 △2七桂成 ▲同 玉 △1五桂
▲1六玉 △2五銀 ▲同 玉 △2四金
まで82手で後手の勝ち
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