吉田ミカさん「Mikarimba!!」オススメです。「MITSUE」も。:ミカリンバ


↑ジャケット裏の写真(右)をクリックすると拡大されて曲名、パーソネルなど分かります。
吉田ミカさんのアルバム、ようやくきちんと聴きました。「ながら聴き」はしてたんですが…。で、その「ながら聴き」の間に「Pop Jazz」に慣れたのか、最初のころ感じていた「普通のジャズと違う違和感」みたいなのが無くなり、素直に楽しめました。
選曲は(1)いわゆるスタンダード、(2)ガッド、エディ、チックの曲、(3)なぜかABBAの曲、の3グループになる感じですが、イチ押しの曲はエディの「モーニング・ラブ」です。これは間違いなく名曲です。演奏もマリンバとベースとピアノのそれぞれの魅力が出ています。ミカさんももちろんいいんですけど、とくにエディのベースは神様ですね。凄すぎます。必聴。(この曲、前にどこかで聴いたことあると思うんですが、どこだったか…。)
(2)のグループでは、他にチックの「フレンズ」からシシリーが、「妖精」からピキシランド・ラグも選ばれていますが、その辺がミカさんの個性なんでしょうか。私なら、「フレンズ」からならタイトル曲、「妖精」からならレノーレかナイト・スプライトを選ぶと思いますけどね。ガッドのドラムでナイト・スプライトなんてワクワクするけどなぁ。
あと、Pathetique(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ(悲愴)の第2楽章)はめちゃイケてます。
この曲なぜ「悲愴」ってタイトルなのか知らないんですけど、悲壮感は無くて暖かくて切ない魅力的なメロディですよね。
で、そのメロディの魅力にマリンバの音色がばっちりマッチしていてます。ちょっとウルウルっと来てしまいます。これは発見ですね。
マリンバの生かし方としては「暖かくて切ない素直なメロディ」というのは一つの路線だと思います。(モーニング・ラブもそうかも。)
これもぜひ多くの人に聴いていただきたいです。
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↑ビリー・ジョエルもやってました。中学生の時に初めて買った洋楽のLPの1枚。懐かしすぎる…。
郷愁・回顧の情が呼び覚まされるからか、私、このメロディに弱いんですよね。これを聴くと、いつも切なくなってしまいます。
他方、ジャズのスタンダードはちょっと斜に構えたひねったメロディが多いですし、実際、「ジャズっぽさ」の魅力はその辺にあるので、そこをマリンバでどう表現するか、は一つの課題だと思います。マリンバだとまともにメロディをやるだけでは律儀なフィール(まさにPop Jazzとでも言うような)でちょっとまとまり過ぎる場合がある気がします。リズム的に崩していくか、あるいはフランク・ザッパ風にエキセントリックに上下するラインを合わせていくか。(「MITSUE」では既にそういうことやっておられるので、後は大胆にやってみて慣れるだけのように思いますが。その辺は今後に期待します。)
聴きながら書いていたら、Morning Love、Pathetique(悲愴)の次の曲のSlang Polskaもオススメしたくなってきましたが、キリがないので止めます。The Dukeもなかなかだな。。いや、Sicilyも。。。Gadd Aboutもいいぞ。。。。Glasgow Boogieも。。。。Strengthもよか。。。。Tico Ticoも。。。って本当にキリがない。。。。もう止めます。
いまブログを書きながら聴き直しておりまして、どんどん評価が上がっております。上に並べた推薦曲がどんどん増えていってます。
普通イメージする「ジャズ」とは違うし、普通のジャズ的観点からすると、プッツン切れたソロが無いので物足りない気もするのですが(エディのソロは豪快ですが)、それとは別の魅力があるんですよね。グッド・ミュージックであることは確かです。
「Mikarimba!!」。かなりイケてますんで、興味を持った方にはぜひ買って聴いていただきたいです。
(でも、ネットで調べでも、どうやって入手すればいいのか分からないんですけど…。)
iTunesで聴いてますと、「Mikarimba!!」のラスト、Voulez Vousでガッドのドラムソロで盛り上がったのに続いて、ミカさんのデビュー・アルバム「MITSUE」のタイトル曲が始まるんですが、これがスーッとさわやかで最高なんですよね。

吉田ミカさん、スゴイ!感動です。~MITSUE(ミツエ)
以前このブログでも紹介しましたが、「MITSUE」は最高です。「Mikarimba!!」はまだまだ上に行けそうな気がするんですが、「MITSUE」はもう最高です。もっといろんな方に聴いてほしいですね。映画音楽とか、自然のドキュメンタリー番組とかで、使ってもらえたら話題になりそうにも思いますけどね。再度、「Mikarimba!!」と併せて大推薦でした。
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