ブリリアントのモーツァルト大全集で転調三昧。果たしてオペラ開眼なるか?
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バッハに続いて結局ブリリアントの大全集を買ってしまいました。中古で7000円ちょっと。ようやくi-tunesに落とし終えました。
モーツアルトは、小学生の時、親にねだって、交響曲の40番・41番をカセットで買ってもらいました。
40番は第1楽章が有名ですし、アインシュタインは第4楽章について語っていたようですが、ワタシ的には第2楽章がイチ押しです。微妙な転調で色合いがゆったりと美しく妖しく変化していくのがたまらないです。第2楽章だけ聴くことも多いです。
それ以来、常に大好きではあるんですが、クラシックも小難しいのが高級だと気取って聴くようになったり、ロックやフュージョン、ファンクに走ったりして、「モーツァルトのピアノ協奏曲なんて甘ったるくて聴いてらんないよ」と遠ざけていた時期がワタシにもありました。図書館でも近現代の曲ばかり借りてたな…。あと、映画「アマデウス」で「何て下品で軽薄な野郎だ」と思ったり、ファルコって人が「ロック・ミー・アマデウス」というゴミのような歌を出したり(でも大ヒット。なぜ?)…でワタシの中でモーツァルトのイメージが凋落していたかも。もったいないことをした…。
ちなみに、映画「アマデウス」でのモーツァルトの振る舞いは、当時なら別に下品でもなく普通のことだったらしいです。
モーツァルトをあれこれ聴いてみて感じるのは、やっぱり説明抜きに気持ちいいですよね。転調でも、理論的なことは分からないんですが、バッハやそれ以前のバロックとはまた違って新しい感覚がするし、とはいえ、後の時代の人と比べても、例えばベートーベンと比べても、モーツァルトの方がオシャレで粋です。ドビュッシーとかと比べれば、そりゃ古典的ですが、でも才能の輝きはすさまじいです。
ブリリアントの大全集で、ピアノ協奏曲とか室内楽曲とか、たくさんの曲を初めて聴きました。クラリネット関係の有名曲も初めてでした。いい曲がたくさんありました。Ave Verum Corpus, K618なんて、いい曲でビックリしました。無神論者の私は、賛美歌とか敬遠していましたが、純粋に音楽としてすばらしい。
オペラは、あのベルカント唱法と言うのでしょうか、ものすごい声で「ああああああああああ~~~~」と歌いまくるのが仰々しく感じてしまい、私は大の苦手でこれまた敬遠していましたが、モーツァルトのは軽めで抵抗感も少ないです。序曲とか、他の曲も理屈抜きに気持ちよくて楽しいです。ストーリーやセリフが分かるともっと面白いそうですが。
バッハの大全集同様に不具合があって、肝心のAve Verum Corpus, K618の最後の最後で音が途切れてしまいます。私のだけが不良品なのでしょうか?中古なので文句も言えません。7000円で170枚の1枚ですし、Ave Verum Corpusは別にCDを買えばいいかと割り切っています。
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