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熊本で映画「南京!南京!」を見る(12/14)

昨日、「南京!南京!」という映画を見た。南京事件を描いた中国の映画だ。
意外なことに日本兵を主役に据えていた。それが映画に奥行きを与えていたと思う。
南京事件については、教科書裁判のころから関心があって論争を追ったりしていたが、
本と映像ではインパクトが違った。実は戦争映画はあまり見たことがなくショックも大きかった。
月並みだが、人が人らしく生きるためには平和を守らなければならないと強く思った。

中国・ヨーロッパでは話題になった作品のようで、国際的な映画祭で受賞もしたそうである
(第57回サンセバスチャン国際映画祭(2009年)最優秀作品賞)。
監督の陸川氏は日本での公開を望んでいるが果たせていないようで、昨日の上映が九州初上陸らしい。
日本人なら見るべきである。南京事件についても基本的な知識は持っておくべきであろう。
(南京事件調査研究会の本がしっかりしていると思うが、私は最新の研究にはついていけていない。今も研究は進んでいるのだろうか?)

中国の南京事件記念館から人が来て説明をしていたが、全くお粗末な内容であったのは残念だった。
南京事件に関する歴史的研究は、日本の方が激しい論争にさらされたが故に中国以上に進んでいるのではなかろうか。
また日本人としてのメンタリティかもしれないが、私は、被害者である中国の方々への思いの一方で、「どうして普通の日本人が残虐行為をしてしまったのか」という点にむしろ強い関心がある。「日本人=悪人」といっった単純な話ではない。ベースとして戦前の天皇制・軍国主義、さらに日中戦争、とくに上海攻略戦からの展開の中で「普通の日本人」が残虐行為を行ったのである。自分が同じ立場にいたらどうだったか、と思う。
こういう日本人の感覚を中国のかたにも理解していただきたいし、そうした理解があれば、南京事件記念館からの説明内容も違っていたのではないか。
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