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第3回将棋電王戦第2局、やねうら王改変騒動について、いいブログ見つけた

気になったネタリンクというブログ。
ブログ主は、プログラマーの方で将棋にもお詳しそうな方です。
ここ1週間は、今回のやねうら王改変騒動について、よく調査分析されています。
(このブログを読んで、私も自分のブログの数日前の記事に関連する認識違いを発見したので、先ほど自分の記事に訂正追記しました。)

2014-03-16
↑やねうら王騒動関連の初回記事。
ドワンゴや将棋連盟が隠していて、第1戦の後の炎上後にやね氏ブログで判明した「やね氏からの旧Ver使用の提案」の存在とその意味などなど、プログラマー視点も含めて解説されています。私は、今回の騒動に関して「やね氏からの旧Ver使用の提案」と「その提案を他の当事者が蹴った事実」を重視しています。その観点から私のブログでも記事を書きましたが、
【第3回将棋電王戦】初戦は習甦が菅井5段に勝利
そこで詳述する余裕がなかったが本当は言いたかった内容もここに分かり易く書かれており、我が意を得たり、という気持ちです。

2014-03-17 第三回電王戦でのやねうら王に対してのアレコレ
↑2本目。
24点法対応のためのソフト変更の問題に関する解説など。
第3回将棋電王戦の予選となった電王戦トーナメントでは、入玉の勝敗判定ルールで27点法を採用していました。
ところが、第3回将棋電王戦本番では、将棋連盟からの要望によって入玉の勝敗判定ルールで24点法を採用することとなりました。(ただし、第2回電王戦までは24点法を採用していたらしいので、将棋連盟の立場からすると「前と同じようにやる」というだけのことだったようですが。)
したがって、電王戦トーナメントでのソフトには24点法に対応する変更が必要になるわけです。ところが、ドワンゴからソフト開発者に対するその変更の要望は今年2月27日ころにあったようです。
つまり、将棋連盟とドワンゴの公認で全ソフトに変更要請があり、実際にソフト変更が行われたのです。(変更しなかったソフトもあるようですが。)
で、なぜ同じく将棋連盟公認とドワンゴの公認でやねうら王が新Verに変更したことだけが許されないのか?
将棋連盟とドワンゴは、24点法への修正要請の事実をひた隠しにしているようです。なぜ隠すのか?

2014-03-18 第三回電王戦でのやねうら王について新展開
↑3本目。
Aperyの開発者の平岡氏のブログでのやね氏批判記事
やねうら王について知っていること
に関する記事。
この記事とは直接関係ないが、私は、プログラマー諸氏の中にやね氏だけを批判している方がいるのが、正直よく理解できない。「プロ棋士と勝負できる貴重な場をぶち壊すようなことをしてほしくない」という限度ではその心情は理解できる。しかし、だからといって、あの煽りPVに端を発するを含む今回の経緯から言って、立場や見解の違いがある程度あるとしても、やね氏だけを批判するのはおかしいだろう。
「やねうら王の一枠は他のソフトが出られなかった大切な枠だ」とか「電王戦トーナメントで負けた者を補欠で出せ」的な意見もあるようだ。しかし、私自身は強いソフトによるいい将棋が見たいということに尽きる。だから、強くなったやねうら王が見たいし、他のソフトにはぜひ強くなったやねうら王を倒していただきたい。ponanzaがやねうら王を圧倒した将棋は本当に見事だった。

2014-03-19 第3回将棋電王戦 第2局騒動の結論まとめ
↑4本目。
「第2局の対局方法に関する説明」の記者会見の分析解説。
ただし、よくまとまった解説ではあるが、元の記者会見を見ていない方は記者会見自体も必見。
「佐藤6段が将棋に対して真面目」とかいう片上理事のいま思えば噴飯ものの発言も見られます。

2014-03-21 第3回将棋電王戦 やねうら王の棋力変化について
↑5本目。
表題通り、やねうら王の新旧Verの棋力変化に関する分析。
Apery平岡氏をはじめとするやね氏批判に疑問を呈する内容。
なるほど、という内容。
ただし、筆者も認めているとおり、推測に基づく内容が混じっており、今後の真相解明に待つ部分も残っている。
(※2014/03/26追記。長文の引用があるので文末に。上の「なるほど」は撤回。棋力変化に関しては平岡氏側に根拠有りと言えそうです。)


2014-03-22 第3回将棋電王戦 やねうら王戦を終えて
↑6本目。
「佐藤六段……。
持ち時間5時間で対局したのは、やねうら王をもらった直後に2戦のみって……。
その後は持ち時間1時間で、合計40戦程度とは。半年前から借りてたのに。
新やねうら王に変わった際、「研究が無駄になった」と怒っていたのは何だったんですか……。」
(※2014/03/25追記
この引用部分に対して、ある方から「佐藤6段は「研究が無駄になった」とは一言も言っていない」とのご指摘をいただきました。
しかし、第3回電王戦第2局のPV内で、佐藤6段は「無駄になる以上に力が全然違う、非常に強くなっている」と述べています。第1局の放送のタイムシフトでは12:12:48~です。ウェブ上に書き起こしのページもありますが(http://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2014/03/16/025800)、当該部分の書き起こしは省略されています。ここで「無駄になる」とは「研究が無駄になる」ことを指すとしか考えられません。そのしばらく後のやね氏の発言でも「研究が無駄になる」ことに関する発言がありますので、文脈上はさらに明白です。このPVの後半部分は、事実関係を明らかにするためとして追加され、内容につき将棋連盟と佐藤6段が了解した内容です。)
私と同じところに突っ込んでおられます。
【第3回将棋電王戦】第2局は「やねうら王」勝利~しかし、佐藤6段と将棋連盟はヒドくないか?

2014-03-23 プログラマの常識と文化
↑7本目。
一連の記事の付録のような感じで、プログラマの世界について解説。

<最後に>
「やね氏は過去にさまざまなペンネームを併用してきたが、まさか、このブログも???」
っと思って、過去記事を拝見しましたが、大丈夫みたいです。



(※2014/03/26追記。
やね氏自身のブログに以下の記載があります。

2013-10-13 電王戦 --- 将棋電王トーナメント --- やねうら王特設ページ
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20131013#p1 より
■ 2013/10/26 02:30 Bonanza系の探索ルーチンでは本大会では上位に食い込めない?
Bonanza系の探索ルーチンを搭載しているソフトは多コア(6コア以上)になったときに、(他の将棋ソフトに比べて)探索性能が出ないようである。
本大会のように8コアのPCでかつ、統一ハードだとBonanza系の探索ルーチンは圧倒的に不利なのだ。
やねうら王もご多分に漏れずBonanzaのソースコードを大いに参考にしているのでモロに煽りを食っている。だからStockfish風に探索部を丸ごと書き換えたいのだが…。」

2013-10-28 電王戦 --- 将棋電王トーナメント --- やねうら王特設ページその2
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20131028#p1 より
■ 2013/10/29 5:45 探索がおかしい原因が判明
原因の一つがなんとなくわかった。良かれと思って3年ほど前に高速化のためにやったことが全くの裏目に出ているであろうことがわかった。さっき寝てたら、突然夢のなかでわかって、飛び起きた。
バグというよりは、設計上のミスというか、将棋というゲーム木の探索の性質をよく理解していなかったというか、そういうことに起因する問題であり、プログラム自体は私の意図通りに動いていたのだと思う。
これをなおすにはソースコードを大量に書き換えないといけない。時間がもう残されていない。そんなに大量のソースコードをバグなしで一発で書き換えられる自信がない。私は目が超悪くなってから、typoが絶えなくて、ロジックのミスがなくとも何らかの打ち間違いなどによるエラーが起きる可能性が高い。こんな状況でやるべきことではない。
この部分をなおせば、おそらくBonanzaには勝ち越すはずなんだが(他にも原因がない限り)…いまからではその書き換えは間に合わないだろう…本当…残念でならない。

これらの記述は、トーナメント当時のやねうら王の探索部がBonanza系で、仮にそこをStockfish風に書き換えられれば、相当の性能向上が見込めるとやね氏が認識していたことを示しています。
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Re: No title

> >>私は、プログラマー諸氏の中に
> >>やね氏だけを批判している方がいるのが、
> >>正直よく理解できない。

この部分に関して、やね氏の過去の知人と思われる方からコメントをいただきましたが、私が書いた内容について誤解があるのではないかと思います。

私が書いたのは、
今回の電王戦のトラブルに関してやね氏以外に批判に値する関係者がいると思われるにもかかわらず(自己批判した関係者もいました)、どうしてやね氏だけを批判するのか疑問だ、ということです。やね氏批判への疑問でなく、やね氏以外への批判が無いことへの疑問です。
ここで言う「プログラマー諸氏」とは、過去にやね氏とつきあいのあった一般プログラマーを指しているわけではありません。コンピュータ将棋ソフトのプログラマーの中で、今回のトラブルに関してやね氏だけを批判している方を指したつもりでした。

ですので、せっかくいただいたコメントですが、私の記事の論旨と無関係だと考えますし、内容に私が責任を持てませんので、恐縮ですが、承認は控えさせていただきます。

PV

ちなみに、今回のPVの件で、やねうらお氏が連盟を訴えたら、勝訴するのでしょうか?

PVはドワンゴに責任があるように見えますが、主催者はドワンゴと連盟の両方のようですし、佐藤紳哉プロの「最低の人間」発言や、片上&佐藤紳哉の2人が事前チェックをしていたことを考慮に入れると、どうかなと思いました。

枝葉の質問で、すみません。

Re: PV

> ちなみに、今回のPVの件で、やねうらお氏が連盟を訴えたら、勝訴するのでしょうか?

亜亜亜様、コメントありがとうございます。
(実は、下で見られるように肩すかしの回答になりますので、コメントを承認するつもりはなかったのですが、コメント管理に不慣れなもので、公開されてしまって直せません。)

ご質問に対しては、お答えできる立場にない、というのが回答になります。

私が①事実関係・証拠関係の全体を正確に把握できているとはとても言えない、というのもありますが、それ以上に、②当事者の方々が事件をどのように解決していきたいか、そのご意向を抜きにして、裁判うんぬんについて口出しすべきでないと考えるからです。

肩すかしの回答と受け止められると思いますが、ご容赦いただきますようお願いいたします。

Re: PV

なるほど、肩透かしというより、凄く誠実な回答だと思います。

ネットで見られる法律Q&Aなんかは、あくまでも一般論の話であって、今回のように具体的な話になると、事実関係・証拠関係が当然問題になってきますね。

あと、コメントは、投稿後にすぐに表示されました。
自動承認になっているか、そもそもブログに承認機能がないかのどちらかだと思います。

ここの1番目のコメントも、投稿者が「管理者にだけ表示を許可する」をクリックして、投稿したから表示されないだけで、決して非承認だからではないです。

No title

03/26追記の部分について、なぜ作業途中のその部分のみに着目したのかが分かりません
やねうらおさんは、その裏目についてはある程度あきらめつつも、他の部分で高速化を重ねて強化をしています
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20140321
ではそのことについて、非常に分かりやすく解説しています
確認していないのでしょうか?
以下引用です


やねうら王2013のほうは超高速な指し手生成、高速化されたSEE(静的交換評価)、1手詰め・3手詰めなどを実装しているわけだが、お好み焼きで言うなら「トッピング全部乗せ」の状態である。かたや、Stockfishの探索部を持ってくると言っても、これらまですべて一気に実装はできない。(いまも全部乗せの状態からはほど遠い)

1. Bonanza( = Bonanza評価関数 + Bonanza探索部 +トッピング全部乗せ )

2. Stockfish探索部 + Bonanza評価関数 + トッピング全部乗せ

3. やねうら王2013( = Bonanza魔改造 )

3.のやねうら王2013は、Bonanza6よりはR50-100高かったはずで(主に高速化などチューニングによる恩恵)ある。下山さんの事前情報は、1.から2.ならR100-150上がるというのだ。もし、2.のほうのトッピングが何も乗っていなければどうなのか。3.と比べるとR100上がるどころか、Rはむしろ下がるだろう。そして、実際下がっていた。それが2月2日のやねうら王2013αである。

Re: No title

> 03/26追記の部分について、なぜ作業途中のその部分のみに着目したのかが分かりません
> やねうらおさんは、その裏目についてはある程度あきらめつつも、他の部分で高速化を重ねて強化をしています
> http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20140321
> ではそのことについて、非常に分かりやすく解説しています
> 確認していないのでしょうか?
> 以下引用です
>
>
> やねうら王2013のほうは超高速な指し手生成、高速化されたSEE(静的交換評価)、1手詰め・3手詰めなどを実装しているわけだが、お好み焼きで言うなら「トッピング全部乗せ」の状態である。かたや、Stockfishの探索部を持ってくると言っても、これらまですべて一気に実装はできない。(いまも全部乗せの状態からはほど遠い)
>
> 1. Bonanza( = Bonanza評価関数 + Bonanza探索部 +トッピング全部乗せ )
>
> 2. Stockfish探索部 + Bonanza評価関数 + トッピング全部乗せ
>
> 3. やねうら王2013( = Bonanza魔改造 )
>
> 3.のやねうら王2013は、Bonanza6よりはR50-100高かったはずで(主に高速化などチューニングによる恩恵)ある。下山さんの事前情報は、1.から2.ならR100-150上がるというのだ。もし、2.のほうのトッピングが何も乗っていなければどうなのか。3.と比べるとR100上がるどころか、Rはむしろ下がるだろう。そして、実際下がっていた。それが2月2日のやねうら王2013αである。

コメントありがとうございます。

上記引用部分は私も確認済みでした。
しかし、私は当事者の言うこと全てを鵜呑みにするつもりはありません。法律家の性かもしれませんが、発言の信用性というものを考えてしまいます。

> 03/26追記の部分について、なぜ作業途中のその部分のみに着目したのかが分かりません

「その部分のみに着目した」つもりはないです。しかし、その部分は証拠として重要性が高いと思ったのです。
だから、長々と引用しました。

私の思考過程は、

問題が顕在化する以前の電王戦トーナメント時のやね氏の発言は信用性が高い。
その内容からすると、トーナメント当時のやねうら王の探索部がBonanza系で、仮にそこをStockfish風に書き換えられれば、相当の性能向上が見込めるとやね氏が認識していたことは間違いない。
したがって、平岡氏の批判に根拠有りといえる。

トッピングがどうだったか、Rがどう変化していたか、による別の説明は可能だが、
法律家的なモノの言い方をさせていただければ、それらの点については、やね氏側に立証責任がある。
しかし、すでに問題が顕在化した後の2014/03/21時点でのやね氏の発言は信用性が高いとは言えないので、
やね氏の発言だけでは証明力が足りず、やね氏側が立証責任を果たしたとはいえない。

こういう感じです。

平岡氏による批判は一理あると私は考えます。(仮に、今後やね氏が弁解の真実性を証明したとしても、平岡氏の批判手法はさておき、批判内容にその時点で一理あったことは変わらず、平岡氏を責められないでしょう。(手法については別問題ですよ。))

これに対する、やね氏の弁解は、
①「気になったネタリンク」の筆者さんがおっしゃっているように、もしかするとプログラマー視点からは非常にうなずけるもので、内容自体として信用できる内容なのかもしれません。が、正直、素人の私にはそこまで信用できるものか、分かりません。
②やね氏は、もし弁解が真実で、それを証明したい場合には、容易に証拠を出せる立場にあると思いますので、そうしていただければ、私も考えを変えると思います。(なお、私自身は、まったくの第三者で、かつ、とにかく強い将棋が見たい、という立場ですので、この問題には実はまったくこだわっていません。過去のソフトのどっちが強かったか、など正直興味がありません。自分のブログで少々首を突っ込んでしまったので、必要な訂正だけはしないといけないと思っているだけです。やね氏には、この問題の白黒つけるヒマがあったら、「やねうら王」を強くしていただきたいです。)

以上がコメントに対するお答えになります。

考察ブログ

私もプログラミングしますけど、あの説明は分かる部分は実に簡単ですけど、日本語の問題として、言葉不足や説明不足があって、分かりづらいです。

それで、自分でブログ作って、考察してみましたので、ご参考にw

第3回電王戦ソフト差し替え問題に対する考察
http://hyperaaa.hatenablog.jp/entry/2014/03/29/001859

Re: 考察ブログ

> 私もプログラミングしますけど、あの説明は分かる部分は実に簡単ですけど、日本語の問題として、言葉不足や説明不足があって、分かりづらいです。
>
> それで、自分でブログ作って、考察してみましたので、ご参考にw
>
> 第3回電王戦ソフト差し替え問題に対する考察
> http://hyperaaa.hatenablog.jp/entry/2014/03/29/001859

亜亜亜様、コメントありがとうございます。考察記事も拝見いたしました。

私は、やね氏の弁解の内容は、一応理解していたつもりです。

で、やね氏の弁解が、「筋が通っており信用できる」とお考えなのが、「気になったネタリンク」の筆者の方やコメントを下さったyayoi様なのだと思います。私は、「(一応)筋が通っているだけでは足りない、信用するにはもっと裏付けが必要だ」と考えている、そこに違いがあるのだと思います。

ただし、誤解していただきたくないのですが、
私は、やね氏に裏付け証拠を出してほしいとはまったく考えていません。

なぜなら、
第1に、私自身はこの問題の真理を探究したいとは考えていません。興味無いからです。むしろ佐藤6段の練習対局の結果・内容の方が興味あります。
第2に、私自身がハッキリ言ってやね氏とやねうら王のファンですから公平に事実認定する資格も無いです。プログラミングやプログラマーの世界の常識も知らないので、事実認定能力もないと思います。
第3に、やね氏が証拠を出すこと自体は行為としては容易だと思いますが、それによる弊害は第三者の私にはうかがい知れません。だから、証拠を出してほしい、と安易に求めることもできません。
第4に、私が、やね氏に望むのは、やねうら王強化や将棋プログラムの解説であって、他の(私にとって)余計なことでやね氏の足を引っ張りたくないです。

やね氏はじめ当事者・関係者、その他の第三者、の中で白黒つけたい方が論争を続けられるのはご自由だと思います。
しかし、やね氏があらゆる疑問すべてに回答する義務はないと私は考えています。
亜亜亜様は、今後のためにやね氏に説明責任有りとおっしゃっておられますが、その点では、私は考え方が違っており、やね氏は好きにされればいいと思っています。
「コンピュータソフトが強くなるのを止めることは不可能た。既に人間より強い。チェスのように人間がまったく敵わないほど強くなるのも時間の問題だ。近い将来のことだ。」…私の心の中ではそう思っています。そして、私が期待しているのは、とにかく強い将棋が見たい、ということです。私の視点は単なる将棋ファンの視点です。
そういう私ですから、第2回電王戦の改変禁止ルール自体にまったく共感できませんし、旧やねうら王が佐藤6段を圧倒した現在では、過去のどうでもいい問題だと思っているのです。

※ちょっと誤解を招く表現だったかと思っているのが、前回のコメントで書いた「立証責任」です。
「疑わしきは罰せず(推定無罪)」「立証責任」というのは裁判で用いられるルールの一つです。裁判は、審理の結果、真偽不明(真実か虚偽か確信が持てないこと)となってしまっても白黒をつけて、勝ち負けの結論を出さなければなりません。「立証責任」などはその際に用いるルールです。「真偽不明の場合、立証責任がある側が負ける」というルールです。
しかし、今回の問題は、別に裁判にかかっているわけではなく、私も裁判官のように勝ち負けの結果を出す責任を負ってはいません。その意味では法律用語の本来の意味での「立証責任」の登場場面ではありません。

説明責任

どうも、大きな勘違いがあるようですが、私は記事で1度も「立証責任」という言葉は使っていないですよ。
あくまでも、必要だと考えているのは「説明責任」です。
ですから、現実的な証拠(プログラムのソースなど)を提示すべきだとは、全く思っていません。
そもそもそれを提示したところで、立証など不可能というのが、私の考察の前提条件ですから。

私が説明責任すべきと考えている理由は、2点です。

1.やねうらお氏の「悪意がない」と主張に対し、説明が不完全である。
 つまり、2つ目の説明を加えるべきと言っているのではなく、そもそも既存の説明が説明になっていないのです。

2.私はブログ記事で「二次的失敗を防止するために」と述べています。
 言葉で「すみません」と謝罪すれば、反省が終わったつもりになるのが、日本人に多く見られる悪しき傾向だと思います。
 もし反省していないのなら、別に説明する必要はないですけど、反省しているはずなのに、説明が中途半端なのは、おかしいです。

つまり、私が「すべき」と述べているのは、あくまでも論理的または倫理的一貫性の観点からであって、別に責任追及する資格があってしているのではありません。
そこは、誤解のないようにお願いします。

Re: 説明責任

亜亜亜様、コメントありがとうございます。

> どうも、大きな勘違いがあるようですが、私は記事で1度も「立証責任」という言葉は使っていないですよ。

なんか誤解を招くような書き方をしてしまったようです。
私の「立証責任」の話は、亜亜亜様のコメントとは直接無関係で、以前の自分のコメントに誤解を招くような表現があって、心残りだったので、この際、説明しておこうと思って書いた部分です。
ですから、亜亜亜様がご指摘された「大きな勘違い」は無いです。
ところが、かえって亜亜亜様に誤解されてしまったようで、我ながら何をやっているのか、という感じです。

私からしますと、自分のブログのコメント欄ですから、まずは自分の考えを説明する、自分に説明不足の点があれば補足や訂正をする、ということをしたまでです。

> あくまでも、必要だと考えているのは「説明責任」です。
> ですから、現実的な証拠(プログラムのソースなど)を提示すべきだとは、全く思っていません。
> そもそもそれを提示したところで、立証など不可能というのが、私の考察の前提条件ですから。

証拠提出の話も、あくまで私の考え・立場に関する話です。上と同じで。

>
> 私が説明責任すべきと考えている理由は、2点です。
>
> 1.やねうらお氏の「悪意がない」と主張に対し、説明が不完全である。
>  つまり、2つ目の説明を加えるべきと言っているのではなく、そもそも既存の説明が説明になっていないのです。
>
> 2.私はブログ記事で「二次的失敗を防止するために」と述べています。
>  言葉で「すみません」と謝罪すれば、反省が終わったつもりになるのが、日本人に多く見られる悪しき傾向だと思います。
>  もし反省していないのなら、別に説明する必要はないですけど、反省しているはずなのに、説明が中途半端なのは、おかしいです。
>
> つまり、私が「すべき」と述べているのは、あくまでも論理的または倫理的一貫性の観点からであって、別に責任追及する資格があってしているのではありません。
> そこは、誤解のないようにお願いします。

この点は、亜亜亜様のご見解はご見解として、ブログの記事からも了解していたつもりです。

私としては、あくまで自分の考え・立場を説明するのに主眼があって、亜亜亜様のご見解を決めつけて、どうのこうのと言うつもりはそもそも無いのです。
(亜亜亜様と論争したければ、亜亜亜様のブログにコメントをつけるとかすると思います。)

うーん

書き方の問題じゃないですよ。書く場所の問題です。
私のコメントへのレスなのに、それはないでしょう。
だったら、本文に追記するか、私へのレスとは関係のない形でコメントするべきです。

それを「なんか誤解を招くような書き方をしてしまったようです。」と軽く流されてしまうのには、がっかりです。
自分が誤解されなければ、それでいいのでしょうか。

>>この部分をなおせば、おそらくBonanzaには勝ち越すはずなんだが(他にも原因がない限り)…いまからではその書き換えは間に合わないだろう…本当…残念でならない。
>これらの記述は、トーナメント当時のやねうら王の探索部がBonanza系で、仮にそこをStockfish風に書き換えられれば、相当の性能向上が見込めるとやね氏が認識していたことを示しています。

これも誤解を招くと思いますよ。
なぜなら、やねうらさんは「その書き換えは間に合わないだろう」と述べていますよね。
棋力が確実に上がるのは、Stockfish風に書き換えた後に、トッピング全部乗せが終わった段階です。

ですので、正確に言えば、
「やねうらお氏は、Stockfish風に書き換えて、それ以外の場所がそのまま(トッピング全部乗せの状態)の場合の棋力向上を認識はしていたが、差し替え版に関しては、彼の主張が正しいと仮定すれば、認識できていなかった。」
(正しくないと仮定すれば、認識できていた可能性もあるが、どちらかは不定)
となります。

やね氏とやねうら王のファンであれば、アンチが叩く材料となるような「認識していた」発言をするのは、変に思えます。

Re: うーん

> 書き方の問題じゃないですよ。書く場所の問題です。
> 私のコメントへのレスなのに、それはないでしょう。
> だったら、本文に追記するか、私へのレスとは関係のない形でコメントするべきです。
>
> それを「なんか誤解を招くような書き方をしてしまったようです。」と軽く流されてしまうのには、がっかりです。
> 自分が誤解されなければ、それでいいのでしょうか。
>
> >>この部分をなおせば、おそらくBonanzaには勝ち越すはずなんだが(他にも原因がない限り)…いまからではその書き換えは間に合わないだろう…本当…残念でならない。
> >これらの記述は、トーナメント当時のやねうら王の探索部がBonanza系で、仮にそこをStockfish風に書き換えられれば、相当の性能向上が見込めるとやね氏が認識していたことを示しています。
>
> これも誤解を招くと思いますよ。
> なぜなら、やねうらさんは「その書き換えは間に合わないだろう」と述べていますよね。
> 棋力が確実に上がるのは、Stockfish風に書き換えた後に、トッピング全部乗せが終わった段階です。
>
> ですので、正確に言えば、
> 「やねうらお氏は、Stockfish風に書き換えて、それ以外の場所がそのまま(トッピング全部乗せの状態)の場合の棋力向上を認識はしていたが、差し替え版に関しては、彼の主張が正しいと仮定すれば、認識できていなかった。」
> (正しくないと仮定すれば、認識できていた可能性もあるが、どちらかは不定)
> となります。
>
> やね氏とやねうら王のファンであれば、アンチが叩く材料となるような「認識していた」発言をするのは、変に思えます。

亜亜亜様、コメントありがとうございます。

せっかくいただいたコメントですが、私としては、私の立場・考えはすでに説明済みと考えています。
やね氏が、私のブログの本記事を見るとは思えませんが、仮にお読みいただければ、やね氏には私の立場・考えは理解いただけるものと思っています。やね氏のそれとは違うでしょうが。
私としては、それで十分と思っています。

私のブログのコメント欄ですから、何をどう書くかは、基本的に私の自由だと考えております。
亜亜亜様のコメントも亜亜亜様のブログへのリンクもすべて残しておりますので、亜亜亜様のご見解に関して私の責任による誤解のおそれはないと私は考えております。
しかし、亜亜亜様の方で、当ブログが亜亜亜様のご見解に関して何らかの誤解を生む状態にあり、その状態を解消したいとご希望でしたら、亜亜亜様のコメント及び関連する私のコメントを削除いたしますので、お申しつけ下さい。
プロフィール

がーすー

Author:がーすー
趣味:
音楽鑑賞(フュージョン、MPB中心に何でも)
詰将棋(フェアリー好き)
サルサダンス(on2) 

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